アートマーケット

【 準備 】

委員たちは一時間くらい前から会場準備を始めます。嬉しいことに例年より大幅に参加者が増えたこともあり大忙し。子ども達が安全に気兼ねなく工作に熱中できるよう、予定より多めに持ち込んだブルーシートを工作場所として敷き、それを囲むようにお店を設置していきます。

お店に並べる材料たちもいつもより多くなり、子ども達が選びやすいように並べ方を工夫し、混雑を避けるために学年でお店を分けました。さらに、工作場所の中央にはハサミ・カッターやテープ・ボンドなどの道具を使えるように文具コーナーを設置しました。

準備が整い、受付が始まる時間が近づいたので会場の外を覗いたところ、既に多くの子ども(と幼児・保護者)が並んでくれていましたので、さっそく受付を開始して子ども達を会場に案内します。まずは受付で疑似通貨「アート」を渡します。売り場ではこの「アート」を使って工作に必要な材料を買ってもらいますので、無くさないように名前を書いてもらいます。(落としてしまう子が毎年いるんです…)

疑似通貨「アート」に名前を書いたら土台となる箱を一つ選んでもらうのですが、ここで渋滞が…。何を作ろうか考えてきてくれた子も・材料を見ながら何を作るか考える子も・あっちも良いなこっちも良いなと迷う子も、色々な思いの子ども達が真剣に土台となる箱をじっくりと選びます。

土台が決まったら工作をする場所を選んで座ってもらい開会式です。校長先生や児童館職員の方も参加してくれたのでご挨拶をしてもらった後は、会場にある材料売り場や粘土作業場・工作するうえでの注意点を説明し…いざ、買い物開始！

【 買物/工作 】

さっそく子ども達(と幼児・保護者)が売り場にやってきます。売り場に並ぶ紙・板・紐・キャップ・花・粘土・キラキラ・ふわふわ…もう選びきれませんっ！欲しいものを決めたら疑似通貨「アート」と交換しますが、初めて買い物する子も多く少し恥ずかしがっている姿も見られました。しかし、どんどん売れていく材料たちに、意を決して「これください！」。そうしているうちにすぐに慣れて、どんどん欲しいものを集めていきます。成長の瞬間ですね。

材料が集まったら工作です。最初に選んだ土台を基にし、買った・持ってきた材料を付けるようにして作品を作っていくのですが、子ども達の発想・創造力は凄い！曲げたり・折ったり・切ったり・さらに組み合わせることで、材料が形を変えて思いもよらないものが出来上がっていきます。諸々の都合でここで紹介できませんが、小物入れやバッグ・写真立て・おしゃれな置物・家具のミニチュアなどなど、感性が光る作品が参加者の数だけ出来上がりました！

こちらは粘土作業場。売り場で買ってきた粘土に色を付けたり、延ばして型で抜いたりして自分独自の材料を作ります。本体の工作時間が無くなってしまいそうなくらい夢中になる子もいて、「ちょっと青付けて！…ん～。今度は少しだけ黄色お願い！」と絵の具と粘土を足して微調整を繰り返し、綺麗なミント色が出来上がったときは驚きを隠せませんでした。

ベテラン委員が制作した「三階建ての家」を紹介します。段ボールを切り張りして作ったタンス、引き出しには取っ手付き、毛糸をぐるぐる巻きにしてボンドで止めて作ったカーペット、薄紙を短く切って作ったカーテン、水切りネットで作ったハンモックなどなど、工夫が散りばめられた作品です。

【 閉会 】

さて、気が付けば約2時間があっという間に過ぎ、閉会の時間となりました。短い時間の中で作品を完成させた子もいれば、大作を作っていて時間が足りなかった子もいるようでしたが、使いきれなかった材料も持って帰ってもらい、家で完成させてくれたことでしょう。最後に忘れ物がないように身の回りの整理と片づけをしてもらい、アートマーケットは無事に閉会しました。

そうそう、今回も上石神井中学校から福祉同好会の生徒がお手伝いとして参加してくれました！準備の力仕事のときから率先して動いてくれ、受付が終わった子ども達に優しく話しかけて次の場所まで誘導したり、売り場では迷っている子にそっと話しかけて選ぶのを手伝ったり、粘土作業場には職人がいました。忙しいのにいつも協力してくれて感謝しています。

【 運営 】

本行事は以下の委員で運営しました。

上石神井中学校の福祉同好会の生徒も活動に協力してくれました。
ありがとうございました。